落合博満-『采配』-【感想】

最初に

中日ドラゴンズの監督を8年間務められリーグ優勝4回、日本一1回。

数々の勝利をもたらし、中日ドラゴンズの黄金時代を築いた落合博満元監督。

落合監督が結果的に退任された2011年に出版された『采配』。

この記事では『采配』を読んで感じた私の感想を書いていきます。

ハッキリ言いますが、各章全てにおいて読み応えがある本です。社会人や会社勤めの組織人というだけでなく、人生を豊かにする考え方が書かれておりますので、私自身の気持ちがモヤっとした時に戒めとして何度も読んでおります。

采配 [ 落合博満 ]
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書籍情報

  • 書名:采配
  • 著者:落合博満
  • 出版:ダイヤモンド社 (2011/11/17)
  • 頁数:304ページ

写真は13年前に買った書籍です。何回も触っているので、采配の文字が剥がれてしまってます。

読んだキッカケ

当時社会人3年目。紆余曲折ありまくりながら3社目の会社に勤め出したのが、2011年7月のことでした。(ちなみに2023年現在も同社で勤務中です)

何とか今の会社でしっかり働いて行こうと自分で言うのも何ですが、日々の仕事に必死に取り組んでおりました。

仕事に慣れてきた9月の終わり頃。会社帰りの電車の中で携帯(まだガラケーだったな)を開いたところ、衝撃の文字が飛び込んできました。

『中日ドラゴンズ 落合博満監督 今シーズン限りで退任』

ワーッツッ⁉︎疲れた目を擦りもう一度携帯に目を向けました。何度目を向けても表示される文字は変わらずです。

優勝争い真っ只中、これから天王山の大勝負を控えている中での発表に対し何でこんなタイミングで発表してるの???と疑問しか浮かばず。

その後の中日ドラゴンズの戦績については本ブログとは関係ないので省略しますが、あんな形で発表されてよく優勝したなとチームの底力を感じさせてくれました。

前段が長くなりましたが、キッカケはズバリ、

『プロ野球でこれだけの実績を残した人ってどういう考え方で仕事や人生に取り組んでいるのか

入社して半年を迎え、どういう心構えで仕事や人生に取り組むか、漠然と考えていた時に本書に出会い、読むことを決意しました。

印象に残ったこと

この項目では各章から印象に残った言葉を厳選して紹介して行きます。自分の中では何度読んでもハッとさせられてしまう言葉になっております。

第1章:孤独に勝たなければ勝負に勝てない

本の帯に書かれている言葉になります。

一人の時間を大切に過ごすこと。

仕事だけでなく、日々の生活全般でだらけてしまいそうな時に思い出しております。

第1章:前向きにもがき苦しむ経験は、すぐに結果に結びつかなくても必ず自分の生きるに力になっていく。

周囲を見渡して、自分にできることを前向きに実行していく。

仕事上でなぜ自分がやらなきゃいけないのかと、疑問が湧いた時にこの言葉を思い出すようにしております。

第3章:ミスは叱らない。だが手抜きは叱る。

仕事でミスが起きた時に思い出す言葉です。

仕事の任せ方を間違ってなかったか、やってもらった仕事の内容を確認し、次に同様のミスを起こさないよう努めております。

第3章:重要なのは、自信をつけさせ、それを確信に変えてやることである。

これは特に新しいメンバー受入や新しい業務を教育する際に思い出す言葉です。

個人的に仕事をしていて思い続けていることですが、以下の順で自信をつけていけると考えております。

  1. 仕事を覚える
  2. 覚えて独り立ち
  3. 担当業務の改善を行う
  4. 教育を実施できる

まず一つ確実に仕事を覚えてもらい自信をつけてもらうように考えております。何か一つでも仕事を覚えることがてきれば自分の考えを持って取り組んでくれるかなと思っております。

第3章:「見なくてもわかる」で、確実に成長は止まる

自動車関連企業で必ず聞かされる言葉があります。

『現地現物』

耳にタコが出来るほど聞いてきましたが、これ本当に素晴らしい言葉です。

『見ないとわかんないんです。』

変化・進化という言葉もあるように世の中は絶えず変わり続けると思っています。その流れに確実に乗りまくって行くためにはしっかり自分の目で確認し、『見なくてもわかる』などと言う言葉を言わぬよう努めて参ります。

第4章:できる・できない、両方がわかるリーダーになれ

人間って色々な人がいます。十人十色という言葉があるように本当に一人一人の個性という色をもっています。

両方の気持ちまたは考え方を理解できると良いなと意識して取り組んでおります。

まず、とりあえずは話を聞こうって感じでやってます。

第6章:俺のやり方は、おまえのやり方ではない

人に教える際に心掛けてる言葉です。相手の持っている長所や出来ることを見て、考え方を伝えるように工夫してます。

教えられる側が自分の方法論通りに動かないと嫌がる方もいますが、私は最終的にしっかりと結果が出れば良いと思ってますし、自分にとっても教えている最中に気づくこともありますので、そういった機会を逃さぬように考えてます。

まとめ

この本は私に仕事や人生に取り組む際の『考え方』の部分を教えてくれる本になりました。

これからも気持ちがモヤッとした時に手を取り読んでいる自分が目に浮かびます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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